クォーツ式(電池式)腕時計の電池切れ・電池の寿命について
一般的にクォーツ式腕時計の精度は±20秒/月と言われております。
それ以上の誤差が生じる場合には、腕時計に何等かの問題があるのかもしれません。
原因として多いのは「電池切れ・消耗」「ムーブメントの油切れ」「時計本体の磁気帯び」等です。
「電池切れ・消耗」について
「腕時計の電池の寿命はどれくらい持つの?」と、お問い合わせを受けることがよくあります。
腕時計の仕様(デジタルorアナログ※針の数が多くなると寿命が短くなります)や機能(クロノ、アラーム、タイマー等)、お客様の使用方法(バックライトの多用は電池消耗を早めます)、電池の種類(リチウムor酸化銀etc)によっても異なりますが、当店では、「およそ三年程度です。」とお答えしております(かなりザックリですが)。
サンプル電池とは
また、特に輸入品やインターネット通販で購入した商品において、購入して数ヶ月で時計が止まったんだけど、電池切れにしては早すぎるよね??という問い合わせがあります。
もちろん、商品の不具合の可能性もありますが、大半においては「電池切れ・消耗」が原因です。
インターネットで販売されている腕時計の内蔵電池は「サンプル電池」という表記、注意書きがされているのをよく見受けられると思います。
「サンプル電池」とは、最初に商品が工場で作られた時に入れられた電池のことです。その時点から、お客様の手元に商品が渡るまで、数ヶ月あるいは数年経過している場合があり、電池はすでに消耗していることになります。
つまり、サンプル電池はいつ切れてもおかしくない状況なのです。
電池切れは保証対象外としている販売店も多いので、商品を購入される場合には、商品の価格だけではなく、電池交換の手間やコストも考慮されることをお勧めいたします。