正規品?並行輸入品?
腕時計やブランド品、外国輸入車などを購入する際に、「正規品」or「並行輸入品」という区別を目にされたことがあると思います。
今回は「正規品」と「並行輸入品」について、簡単にご説明します。
正規品とは
一般的に「国内正規品」を意味し、その商品(ブランド)の権利者が直接販売する「直営店」、或いは正式に契約した「正規輸入代理店」を通じて販売される商品を差します。
アフターサービスが万全な上、偽造品が紛れ込む余地はありません。
特別なセール時やアウトレット品などを除いて基本的に定価販売されています。
並行輸入品とは
海外で流通する「正規品」を第三者(ブローカー等)を通じて、国内の輸入業者或いは販売店が輸入した商品を差します。
一般的に正規品の定価より安価で販売されますが、アフターサービスについては販売店の保証規定により異なるので注意が必要です。
また、「並行輸入品」はその商品(ブランド)の権利者が正式に認めたルートの商品では無い為、「非正規品」などと呼ばれる場合があります。
非正規品=コピー品・模造品じゃないの?というお問い合わせを受けることがありますが、「非正規品」=「国内正規品では無い」という意味であり、偽物ということではありません。
当然ながら輸入の際には、税関での検査を受ける必要がありますので、偽物(コピー品)が紛れ込む可能性はかなり低いのですが、ゼロとは言えません。
万が一、輸入した商品の中に不正な商品が混入していた場合に、ここで最も重要となるのは輸入業者、販売店の目利きとキャリア(経験)です。
例えば、ブランドロゴの字体や各パーツの素材、仕上がり具合、BOXやギャランティなどの付属品まで、厳しく細かく検品をした上で商品を販売する責任があります。
少しでも違和感がある商品については、正規販売店に出向き、同じ商品と隅々まで見比べたり、時には商品を分解して、中のパーツまで全て確認する必要があります(もちろん、分解した商品はもう販売できませんが…)。
このような場合を想定すると、当然ながら輸入業者や販売店には、商品に対する知識と経験が必要不可欠なのです。
商品を購入する側(消費者)にとっては、販売店の商品知識レベルや実績を事前に知ることは大変重要だと思われます。
ご安心して購入するには
「並行輸入品」の購入を検討する際には、販売店の会社概要や保証規定をしっかりと熟読し、商品についての問い合わせ等にもしっかりと応対ができるスタッフがいるかどうかを事前に確認されることをお勧めいたします。